Tue, 18 Aug 2020 12:26:46 JST (1945d)
| 場所 | 【新メルキドの廃墟】? |
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| 本 | おお!わが故郷メルキド?! |
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| 私は滅びたと思っていたメルキドの奥地でシェルターとして作られた城塞を発見した。 |
| どうやら私の留守中に人々は最後の力でこのおおきな城塞を作り上げ、魔物たちの脅威から逃れるためにその中に閉じこもって生活をしていたようだ。 |
| しかし…閉鎖された城塞の中に暮らす人々はどこかようすがおかしい……。 |
| 私が話しかけても目はうつろで持っていた食料をうばわれそうになってしまった。 |
| これも魔物の恐怖の中 閉鎖された空間に長く居続けたせいなのだろうか。 |
| そんな恐怖にとらわれた人々が暮らすシェルターの中で、メルキドのまもり神であるゴーレムが どこかかなしげに座っている姿が印象的だった。 |
| メルキドは愛すべきわが故郷……。 |
| しかし故郷の人々が住む場所だからとはいえここに長居するといいことはなさそうだ。 |
| よからぬことが起きる前に私は次なる地へと歩を進めることにする。 |
| メルキドの冒険家・ガンダル? |
| 場所 | 【リムルダール】? |
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| 本 | ああ!こんなおぞましい場所があのリムルダールであるとは信じたくはない! |
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| リムルダールはかつてきよらかな湖に浮かぶそれはそれはうつくしい島だったはずだ。 |
| それが…いまやどうであろう! |
| 草木は枯れ湖は毒の沼となり空気はよどんでいる。 |
| そしてわずかずつではあるが住民たちの間に得体の知れない病が広がり始めているというのだ。 |
| リムルダールの人々は今残されたわずかな力でけんめいに病と闘っている。 |
| しかし人間が完全に物を作る力を失えば病にあらがうことすらむずかしくなるだろう |
| そしてやがて人間は自分たちに病と闘う力があったことすら忘れてしまうのだ! |
| おお!人が物を作る力を失うことがここまで悲劇的なものだったとは! |
| 私はこのリムルダールの人々を見た時ほど竜王へのおそれと怒りを感じたことはない! |
| わずかでもこの地で病と闘う人々の力になりたいと思う気持ちもあるが、私には自分で自分に課した使命が役割が責務があるのだ。 |
| 私はこのリムルダールをあとにし次はここから北 マイラ?の地に足を運ぶことにする。 |
| メルキドの冒険家・ガンダル |
| 場所 | 【マイラの村】? |
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| 本 | 私は今メルキドのはるか北に位置するマイラという町にいる。 |
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| ゆたかな緑に囲まれていたというそのうつくしい風景は今や失われ、地面からあふれだしたマグマが町とその周辺をおおいつくそうとしている。 |
| そもそもマイラとは温泉で名をはせた町だ。 |
| 火山活動が活発な地域だったのかもしれない。 |
| おそらく竜王が人間の力を弱めるために地下のマグマになんらかの細工をしたのであろう。 |
| 空に光が失われ世界は絶望の中にある。 |
| しかしマイラの人々はまだどこか明るいようだ。 |
| それはおそらくいまだこの地に温泉が残っているせいなのではないだろうか。 |
| ウワサに聞くぱふぱふ屋なるいやしの施設がすでになくなっていたのは残念だったが、マイラの温泉は人間の生きたあかしとしていつまでも残っていてほしいものだ。 |
| メルキドの冒険家・ガンダル |
| 場所 | 【ガライヤ地方】? |
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| 本 | メルキド リムルダール マイラ をめぐりアレフガルドの北西ガライヤ地方に行きついた。 |
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| 長い旅の中でたくさんの山を越え海を渡り 私はひとつ気づいたことがある。 |
| それはこのアレフガルド?の地形が伝え聞いていたものと少し違っていることだ。 |
| どうもかいめんがあがり陸だったはずの場所が海の中にしずんでいるらしい。 |
| なぜこのような変化が起きたのかわからないがこれも竜王の手によるものだろう。 |
| ひょっとすると人間の往来を断ち人間たち協力するのを防ぐためなのかもしれない。 |
| 行きついたガライヤ地方には吟遊詩人のガライ?という人物が作った町があったはずだが、今やこの地は冷たい雪と硬い氷に閉ざされ町自体も失われてしまったようだ。 |
| 炎とマグマに飲み込まれたマイラ そして雪と氷に閉ざされたガライヤ……。 |
| おお!このアレフガルドにはもはや人間の住める地は残されていないのだろうか! |
| メルキドからアレフガルドを東まわりにめぐってどのくらいの年月がたったのだろう。 |
| 私はこれから旅の最後に残された地 かつての王都があったラダトームに向かう。 |
| 伝え聞くところではラダトームは今 死と呪いが支配する死の大地と化しているそうだ。 |
| はたしてそんな地に希望などあるのだろうか。 |
| メルキドの冒険家・ガンダル |
| 場所 | 【】? |
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| 本 | おお!我が故郷メルキドを出発してどのくらいの年月が流れたのであろう。 |
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| 私はついにかつての王都ラダトームがあった大陸へと行き着いた。 |
| しかしこの地のありさまはどうであろう |
| まだラダトーム城ははるか遠くだというのに ここにも死や絶望のにおいがあふれている。 |
| やはり竜王の城?にほど近いラダトーム城が呪いの中心というのは本当のようだ……。 |
| ただこんな地にあってきれいな水が飲める浄化のふんすい?があったのはうれしい誤算だった。 |
| 浄化のふんすいの近くでバケツ?を使えばきれいな水が手に入るのだ。 |
| なんでもかつてこの地を復活させようとした とある研究家が設置した物らしい。 |
| その研究家はこの地の北でせいすいなる物の研究をしていたという。 |
| もしもこの死の大地を復活させたいと願うものがいれば行ってみるといいだろう。 |
| どうやらこの地に降る灰は人の命をちぢめる物のようだ… |
| 私は先を急ぐ。 |
| メルキドの冒険家・ガンダル |
| 場所 | 【ラダトーム】? |
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| 本 | おお!我が故郷メルキドを出発して幾年月 ついに私はラダトームの城に行き着いた。 |
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| しかしこの地はうわさにたがわぬ死の世界。 |
| 光も希望もなく ここには闇と呪いしかない。 |
| かつてははんえいをきわめたラダトームの町も今や荒れ果て見る影もないのだ。 |
| 聞くところではこの地のどこかに人々の希望を背負いながら最後の最後に裏切った、闇の元凶が住んでいるらしい。 |
| しかしそのようなこと今の私にはなんの関係もないことだ……。 |
| 私にはもう旅を続ける力は残されてはいない。 |
| 私はこの地を旅の終着地にしようと思う。 |
| もし私の旅の記録をはるかメルキドの地からここまで追ってきてくれたものがいたならば、私のつらくかなしい旅はムダではなかった。 |
| ここにその感謝の想いを伝えおく。 |
| 最後に…万一を考えて記しておこう。 |
| もしもこの死の大地に光を取り戻したいのなら魔物によってうばわれた希望のはた?を得ることだ。 |
| 希望のはたはこの城跡の南にそびえ立つ魔物たちが建てたあたらしい城の中にあるという。 |
| 魔物は強く城の内部は入り組んでいる。 |
| 考えうる最大限の準備をととのえて向かうのだ。 |
| おお!私の記録を読む後の時代の冒険者よ。 |
| ラダトームを再建し アレフガルドを復活してくれ! |
| メルキドの冒険家・ガンダル |
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